
【一覧あり】離乳食で使える魚まとめ【初期・中期・後期・完了期】

離乳食ではどんな魚が使えるの?
白身魚、赤身魚、青魚。どんな魚が離乳食に使えるのでしょうか。
離乳食の魚をどう選べばいいのか分からず悩んでいるあなたに、離乳食で使える魚を紹介します。
本記事の内容
- 離乳食で使える魚の種類 一覧表
- 離乳食で使える魚の特徴と選び方
離乳食で使える魚の種類 一覧表

離乳食の魚は、白身魚→赤身魚→青魚の順で進めていくのが基本ではありますが、当てはまらないものもあります。
今回はわかりやすく白身魚、赤身魚、青魚に分けて紹介していきます。
白身魚・赤身魚・青魚の違い
実は水産学上での分類は、「白身魚」と「赤身魚」のみ。色素タンパク質の量によって分類されます。
色素たんぱく質が多いと身が赤く見えるので、「赤身魚」と呼ばれます。
その「赤身魚」のうち、背中が青く見えるものを「青魚」と呼んでいます。
※魚の種類は50音順です。
離乳食で使える白身魚
白身魚は身がふわふわとしていて、脂身が少なく淡泊な魚が多いです。
しかし、白身魚の中でも脂質が多めで、離乳食として使うには注意が必要な魚もあります。
白身魚ならすべてOKというわけではないので、注意しましょう。
魚の種類 | 初期 (5か月~6か月頃) | 中期 (7か月~8か月頃) | 後期 (9か月~11か月頃) | 完了期 (12か月~18か月頃) |
アナゴ | × | △ | 〇 | 〇 |
あゆ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
いわな | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ウナギ | × | × | △ | 〇 |
カレイ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
サーモン | × | △ | 〇 | 〇 |
さけ | × | 〇 | 〇 | 〇 |
しらす | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
スズキ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
たい | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
たら | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ヒラメ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
フグ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ホッケ | △ | 〇 | 〇 | 〇 |
離乳食で使える赤身魚
赤身魚は、白身魚に比べて食感がしっかりめ。
タンパク質が多めに含まれるので、離乳食初期にはオススメできない魚が多いです。
魚の種類 | 初期 (5か月~6か月頃) | 中期 (7か月~8か月頃) | 後期 (9か月~11か月頃) | 完了期 (12か月~18か月頃) |
かじき | × | 〇 | 〇 | 〇 |
カツオ | × | 〇 | 〇 | 〇 |
ハマチ | × | 〇 | 〇 | 〇 |
ぶり | × | △ | 〇 | 〇 |
まぐろ (ツナ) | × | 〇 | 〇 | 〇 |
めかじき | × | 〇 | 〇 | 〇 |
離乳食で使える青魚
青魚も、水産学上では赤身魚の仲間。
EPAやDHAと言われる良質な脂質が多いため、青く見えます。
総脂質の量から、離乳食中期から使える魚も多くあります。
また、キビナゴやトビウオは青魚の中でも脂質が少ない為、離乳食初期から使えます。
魚の種類 | 初期 (5か月~6か月頃) | 中期 (7か月~8か月頃) | 後期 (9か月~11か月頃) | 完了期 (12か月~18か月頃) |
あじ | × | 〇 | 〇 | 〇 |
イワシ | × | 〇 | 〇 | 〇 |
キビナゴ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
さば | × | △ | 〇 | 〇 |
さわら | × | 〇 | 〇 | 〇 |
サンマ | × | × | 〇 | 〇 |
タチウオ | × | × | △ | 〇 |
トビウオ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ニシン | × | 〇 | 〇 | 〇 |
青魚の中でも、さば・サンマ・タチウオは脂質が多めなので、与えすぎに注意しましょう。
離乳食で使える魚の特徴と選び方

身が柔らかい魚
白身、赤身、青魚の食感が異なります。
離乳食初期で初めて魚をあげる魚は「白身魚」です。
白身魚は他の魚に比べて癖がなく、フワフワとしてほぐれやすいので、厚生労働省からも推奨されています。

一方で赤魚や青魚は食感もしっかりしてくるので、白身魚に慣れてから、
白身魚→赤魚→青魚と進めていきます。
脂質の量が多すぎない魚
油分の量も重要なポイントです。
離乳食が始まったばかりの赤ちゃんは内蔵が未熟ですので、油分が多いものはまだ処理がしきれず、負担がかかってしまいます。
油分が少なめの魚から与え、慣れてきたら少しずつチャレンジをしていきます。
ポイント
海の近くに住んでいる方々は、食べさせたいと思う魚について、インターネットで調べても出てこないこともあるかと思います。
そうした時は魚の分類や、油の多さなどを参考に判断しましょう。
アレルギーに注意
やはり気になるのはアレルギー。
魚の中では青魚がアレルギー症状が起こりやすいと言われております。
実際の報告では特に「鯖」が多くなっています。そして、白身魚はアレルギーの報告が比較的少ないです。

だから白身魚→赤身魚→青魚の順で進めていくんですね!
そこで「じゃあ白身魚は安心だ!」と思いがちですが
実は、アレルギーの原因となるのはほとんどの魚に含まれている「パルブアルブミン」という物質です。
そのため、魚アレルギーがある場合には、ほとんどの魚にアレルギー反応を起こします。
ポイント
白身魚→赤身魚→青魚と進めることは大切ですが、魚アレルギーを持つお子様は白身魚からアレルギー反応が出る可能性が充分あるので、注意が必要です。
どんな魚も一度に多く与えすぎないようにして、少量ずつ試して様子を見てあげることが大切です。

「パルブアルブミンとは?」パルブアルブミンについて書いてある記事はこちらです↓↓
離乳食で使える魚 まとめ
魚の選び方ポイント
- 白身魚→赤身魚→青魚の順で進める
- 魚の身の硬さ
- 脂質(油)の量
これらを考慮しながら、お子様に合わせて進めていくことが大切です。
離乳食での魚の摂取は、タンパク質補給のほか、ビタミンやミネラルがとれますし、カルシウムも含まれます。
少しずつ、食べられる種類を増やしてあげましょう。