
離乳食はいつからいつまで?進め方のスケジュールは?
離乳食をこれから始める方に、進め方のおおまかなスケジュールをご紹介します。
本記事で紹介する内容
- 離乳食とは
- 離乳食の始まりと終わりを知ろう
- 離乳食の月齢の区切りを知ろう
まずは全体のイメージを掴みましょう。
離乳食とは
離乳とは、成長に伴い、母乳又は育児用ミルク等の乳汁だけでは不足してくるエネルギーや栄養素を補完するために、乳汁から幼児食に移行する過程をいい、その時に与えられえる食事を離乳食という。
授乳・離乳の支援ガイド

ミルクだけでは栄養が足りなくなるから、離乳食を始めるんだね!
しかし、いきなり固形食は食べられません。赤ちゃんの噛む力や消化機能の発達に合わせて、栄養補給を兼ねながら、ゆっくりと進めていきます。
WHO(世界保健機関)、“母乳に加えて他の食物を与えること”を意味する 「補完食」と略されることがあります。
その食事のことを、日本では補完食ではなく”離乳食”と呼ぶことが多いです。
【離乳食全体のスケジュールと進め方】始まりから終わりまで
離乳食の始まり
離乳食を始める時期
5か月~6か月頃
5か月~6か月頃に食事の準備を始めます。
乳汁以外の食べ物を始めて口にするとき。その一口目が離乳食の始まりです。
そこから食べる練習を続け、飲み込めるようになり、噛めるようになり、手づかみ食べをする、などと様々な体験を続けていきます。
離乳食の終わり
意外と知られていないのが、離乳食の終わり。
離乳食の終わりの時期
12か月~18か月頃
この時期は完了期と呼ばれる時期です。
エネルギーや栄養素のほとんどをミルクではなく食事から摂ることができる状態になったときが離乳食の終わりです。
境目はしっかりとはありませんが幼児食への移行をしていく時期が、離乳食の終わりと言えるでしょう。
【離乳食全体のスケジュールと進め方】目安の月齢も合わせてご紹介
離乳食は、だいたいの月齢で区切って説明されることが多いです。
月齢別の呼び方と進め方を知っておきましょう。
【離乳食全体のスケジュールと進め方】 月齢別食事の進め方
離乳食初期 5ヶ月~6ヶ月(ごっくん期)
今までは液体しか口にしたことのなかった赤ちゃんが、初めて食べ物を食べる時期です。
目標
- ごっくんと飲み込めるようになること
- 舌触りや味に慣れること
1日1回、まずはお粥から始め、様々な野菜やタンパク質を1種類ずつ試していきます。
赤ちゃんにとってそれは未知の世界で、触れたことのない触感、感じたことのない味を始めて経験するのですから、ビックリして当たり前です。慎重に進めていきたいですね。
離乳食中期 7ヶ月~8ヶ月(モグモグ期)
7ヶ月~8ヶ月頃は色々な食べ物を試しながら、徐々に形や硬さのある食事を与えていきます。
目標
- 食材を舌でつぶせるようになること
- 1日2回の食事で生活リズムをつける
食べられるようになった食材を組み合わせ、献立のバリエーションを増やしていきます。
離乳食後期 9ヶ月~11ヶ月(カミカミ期)
食べ物のサイズもだんだん大きめにしていきます。柔らかく煮ればほとんどの食材が食べられるようになります。
目標
- 歯茎で噛めるようになる
- 1日3回に増やし、生活リズムを整えていく
また、この頃になると食材に手を伸ばすようになります。手づかみ食べは赤ちゃんの五感を刺激する行動です。発育・発達に重要な行動ですので、できるだけ見守ってあげましょう。
離乳の完了 12ヶ月~18ヶ月(パクパク期)
形のある食べ物を噛み潰すことができるようになって、エネルギーや栄養素のほとんどを食事から摂取できるようになる時期です。
目標
- 形のある食べ物を噛みつぶせるようになること
- エネルギーのほとんどをミルク以外の食物から摂取できるようになること
この頃が、離乳食から幼児食への移行期間となり、”離乳食のおわり”のタイミングです。
マカロニやオムレツ、ハンバーグなど、形のあるものをかじり取ることで、自分の1口を覚えたり、食べ物の硬さや感触を覚えます。フォークやスプーンなども使い始め、自分で食べる準備をしていく時期です。ここから幼児食へと切り替わっていきます。
まとめ
離乳食は赤ちゃんの発育・発達に合わせて進めていくことが一番大切です

ポイント
- 離乳食が始まりは5か月~6か月頃
- 離乳食の終わりは12か月~18か月
- 初期・中期・後期・完了期で分類される
”たべる”という行為は一生続くものです。
不安になることも多いと思いますが、個人差が大きい時期ですので、
焦らずマイペースに、進めていきましょう。
食べる意欲を育み、食べることを楽しみながら、大きく成長していってほしいですね。